忘年会 それは「くだを巻く」そのものだった
今日は忘年会だった。奇しくも自分の方向性、つまりは会社員を辞めると決意した直後のこと。
こんなにつまらなかった飲み会は初めてだった。
酔っ払って店に迷惑をかける幹事。
酔った勢いで他所様の車を開けようとする長。
セクハラヤロー……
僕は酒を飲まない。
そこへ隣に座ってくれたあまり酒を飲まないベトナム人の青年が言った。
「くだを巻く」ですね。
くだを巻く…酒を飲んだ時などに、何度も繰り返し同じ話をすること。
忘年会スルーという言葉が流行っているようだが、こんな会ならスルーした方が賢明だ。
ベトナムの青年は勉強熱心で向上心がある。仕事をしていても、片言の言葉だが、心を通わす事だって出来る。
気づけば、今の仕事、ベトナムの青年と共に過ごす時間が一番多い。
純粋で礼儀正しくって素直。それから明るく、片言だけど冗談もたくさん言うし、仕事も出来る。
そんな彼らと過ごす時間がいつの間にか増えていたな。後付けだけど、自分の心の変化と関係あるかもって思ったり。
忘年会…それは「くだを巻く」時間だったけど、僕にとっては国境を越えて心を通わす会であった。