資格の価値 資格とは必要なのか、無意味なのか?
技能検定と言われる国家資格を取得した。
技能検定は、ざっくり言うと、機械関係全般の構造や扱い方を習得するための資格である。取得者は技能士と称することを認められる。
去年の話だけど、今回、僕が取ったのは技能検定2級。こう言うべきではないが、特に仕事において何かが変わる訳ではない。だから、取ったらそれで終わり。肩書きを前に出すような事はしない、そんな消極的な思いを抱いていた。
でもそれが、2020年、会社の年始式で表彰され、そのときに国から支給されたバッジによって意識が変わった。
資格を取得したきっかけ
取得しようと思ったきっかけは、スキルアップと挑戦。DIYも好きで機械に興味があったから。
だけども、その一方で、他にも資格を取得しているから言えるのだが、取っても直接的に仕事に役立つ訳ではない。試験対策の為に語呂合わせで暗記した知識に、さほどの価値はない。いずれ知識は忘れるし…そんな思いも持っていた。
だから、合格しても、それほどの価値はない。取れたらそこで一区切り。新たに別の事に挑戦したいと思っていた。合格して何かが変わるなんて、1mmも期待してなかった。
資格は必要ないのか?
実用的ではない知識。だったら資格は必要ないのか?
それには今だから言えるけど、ハッキリとNOだと答える。
仮にどれだけ優秀な人でも、資格を持ってない人が、「資格なんて意味ないよね」などと言った日にはどうなるか?
努力して取得した人からすれば傲慢に思うことだろう。
そういうことは取得している人が言うことで説得力があるもの。
病気になれば、医者に診てもらう事で安心する。それが資格の持つ力だと思う。
持つからには傲慢にならず、誇りを持たなければならない。
資格の価値
厚生労働省から貰ったバッジと一緒にメッセージがあった。
そこには、「誇りを持って、社会にアピールして、活躍する事を期待する」といった内容。
そこでハッとした。意識が変わった。
堂々としていない医者のもとに誰が行くだろうか?
資格を持っていようが、それに見合ってなければ単なる飾りに過ぎない。
逆にその力を振りかざしていれば裸の王様だ。
取ることは素晴らしいこと。
だが取っただけで何かが変わるわけではない。
僕はしばらくは資格を取らないだろう。他に目的があるから。
でもそれを置いて忘れることはしない。
それは過去の栄光にすがることではない。
資格は飾りではなく、誇りとして。